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青空

おやじメモ

 青空 これは一里位あるだろう

 折角なので青空にしてみました。
 きっとこんな感じの空ではなかったかな、と思います。

 一里=4kmです。
 しかし、前ページの「迂回 大氷山」で紹介した氷山と比べると、もう4kmでは驚かなくなりましたね。
 ただこの氷山はカットがキレイですよね。水に浮いているお豆腐と言うか、南氷洋に浮かぶ飛行場のようです。
 飛行場と言えば、4000mの滑走路を持つ飛行場は意外に少なく、国内では成田国際空港・関西国際空港・沖縄の嘉手納基地なのだそうです。

成田国際空港公式WEBサイト
http://www.narita-airport.jp/jp/
A滑走路(第1滑走路)4,000 m
B滑走路(第2滑走路)2,180 m
C滑走路(第3滑走路)は、長さ3,200 m・幅60 mで主に横風用滑走路として計画されているが、現在建設工事は凍結中でC滑走路用地はC誘導路として使用されている。

関西国際空港 オフィシャルサイト
http://www.kansai-airport.or.jp/index.asp
A滑走路(第一滑走路、06R/24L)3,500 m×60 m; 
 06Rと24Lの双方にILSを装備
B滑走路(第二滑走路、06L/24R)4,000 m×60 m; 
 06Lと24Rの双方にILSを装備

Kadena Air Base
http://www.kadena.af.mil/
 嘉手納基地には4000m(資料によっては3700m)の滑走路が二本あり、かつてはスペースシャトルの緊急着陸地点に指定されていたようです。
 いつの日か民間飛行場に成って欲しいものですね。

千歳空港と新千歳空港

 因みに北海道の千歳空港には3000m+900mの過走帯があり、実質4000m級と言われる滑走路があります。

A 滑走路:3000m × 60m
B 滑走路:3000m × 60m
E 滑走路:3000m × 60m(プラス900mの過走帯が有る)
W滑走路:2700m × 45m

 

 1926年(大正15年) - 千歳村民の労力奉仕により、約10haの着陸場を造成、この年の10月22日には小樽新聞社の飛行機「北海1号機」(酒井憲次郎が操縦)が初めて着陸する。

 千歳飛行場(旧・千歳空港)と新千歳空港は、隣接はしているものの、法的には別の飛行場。航空自衛隊千歳基地でもある千歳飛行場は現在も共用飛行場となっており、新千歳空港とは誘導路でつながっていて航空機の行き来が可能であり、管制も一括して航空自衛隊が行っている。

東京国際空港

 ハブ化で騒がれた通称羽田はどうかというと、

A滑走路:3000m

B滑走路:2500m

C滑走路:3000m

D滑走路:2500m

 意外に短いんですね。

 これで十分間に合うということでしょう。

 長さが必要な分であれば、本数で効率を上げるということですね、

氷山空母

 なんとびっくり。歴史の中には本気で氷山を空母にしようとした人がいたんですね。

 それは第二次世界大戦中のイギリスです。

 イギリスの型破りな科学者であり発明家のジェフリー・N・パイクが第二次世界大戦中に、チャーチル首相に提案された計画で、全長約600m、全幅100m、排水量200万トンの氷山空母として記録されています。

 背景としては第二次世界大戦中、イギリスではドイツのUボートなどによって行われていた通商破壊活動(通商物資や人を乗せた商船を攻撃すること)に頭を悩ませていた。まだ一部の探検家しか飛行機での大西洋横断に成功していない頃なので、大量輸送するには洋上航空基地が必要だと考えられていたようです。

 実験では天然の氷山を削り出すのでは強度的に問題があるとして、少しでも溶けにくく耐久性を上げるために、パイクリートという材料が研究された。それは木材のパルプ(おがくずや紙等)14%86%の水を混ぜ合わせて凍らせた複合材料でしたが、後にパルプより新聞紙を使った方が耐久性が上がったという「改良型パイクリート」にたどり着くのです。

 

イギリスだけではなかった

 アメリカとカナダもこの計画に共同開発として加わった。コードネームはハバクック計画(Project Habbakuk、資料によってはハボクックと表記されることもある)。旧約聖書のハバクク書(Habakkuk)の一節に因んだといわれています。

 ところが、やはり溶けちゃうんですよね。氷ですもの。

 そこをなんとか克服すべく、船体全体を冷却する装置を搭載し、外部のナセル(エンジン収納筒)電気モータを26台取り付け、さらに40基の4.5インチ動力対空砲など武装し、150機の双発爆撃機や戦闘機を搭載して18km/hで航行する全長約600m、全幅100m、排水量200万トンの設計を描いたのでした。また、この巨体と「損傷しても海水を流しこんで凍らせれば復旧出来る」ことによって、不沈空母となるはずであった、のです。計画では。

 因みに2015年、日本のいずも型護衛艦の全長が248.0m、全幅38.0mです。世界で一番大きい空母はアメリカのニミッツ級原子力船空母で全長333m、幅41m、発着甲板幅76.8 mです。長さは東京タワーと同じですね。

 ニミッツ級9番艦である航空母艦ロナルド・レーガンCVN-76は、2011年3月11日東北地方太平洋沖地震後、他7隻の艦船と共に支援活動「トモダチ作戦」のために関東〜東北沖に出動した。同年3月14日、

ニミッツ級

いずも

氷山空母

長さ

600m

100m

搭載のヘリコプターの要員17人が仙台市近くで救助活動を行った際に、福島第一原子力発電所事故の影響なのか、被曝したことがわかった。これを受け米海軍は、空母と展開中の艦船を福島第一原子力発電所の風下から離脱した。

 2011年4月4日、本艦は「トモダチ作戦」での任務を終了し、震災前に行っていた任務に復帰した。

参考資料:新千歳空港

     氷山空母

     

実験中止

 ついに1943年、7000万ドルの予算と8000人の人員を8か月間にわたって投入し、カ

ナダのアルバータ州にあるルイス湖やパトリシア湖で、パイクリート製の長さ18m、

幅9mの試作船を作るまでは進んだ。しかし、実用化までには届かず、氷を溶けないようにするにはさらに莫大な経費がかかり、技術的にも断念せざるを得なかったようです。結局1943年中に計画は中止されました。

 おそらく今でも無理じゃないの? 
 

 確かにこんな流氷を見れば、氷山空母を作りたくなる気持ちは解りますね。

 でも、溶けるんです。

 

南氷洋の夕日 スコット島に似た氷山

迂回 大氷山

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