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くじらの赤肉

おやじメモより

 待機中 赤肉 この中には尾の身の肉が有る そして小さく細断され 赤肉は中積船の冷蔵

        庫へ運ばれ内地へ

 綺麗に並べられてますね。各部位に分けられているのでしょう。白黒写真ではありますが、赤肉だそうです。

 「小さく細断され」と書いてますが、歩いている人と比べると決して小さくはないですよね。お箸でつまめるような小ささという意味ではないようです。
 想い出としては、おやじが帰って来るとボストンバックに鯨肉が入っているのです。ほぼ写真の大きさではなかったかと思います。
 それはそれは今でも忘れられないくらい美味しいお肉でした。
 冷たく凍った尾の身や赤肉がそろそろ溶けだす頃、ちょこっとわさび醤油をつけて、ゆっくり喉を通すと、、、、、冷たいお肉がとろけながら喉を通過して行くのです。(元捕鯨船文丸の機関長を父にもつ文子さんのお話によると、この食べ方を「南極」というそうです。自信は無いとおっしゃっていましたが、昔々高知の居酒屋「赤のれん」さんのメニューにあったとか。)
 いや~~~、美味しかったな~^^
 船で食べるともっと美味しいらしい。白長須鯨の尾の身を抹香鯨の何かに挟んで食べるのが旨いとかなんとか言ってましたね。
 あ~、ちゃんと聞いておけば良かった。
 その他にはおばけ(尾羽毛)。薄く切ったり、カッパえびせんのように細長く切ったおばけを沸騰したお湯の中に入れるとチリチリになるんですよね。それを冷やしてサラダに入れたり、お醤油で食べたり、、、たまらん。

 

 尾の身は刺身になります。

 赤身は刺身の他、ステーキ、竜田揚げ、ハム、ソーセージ、缶詰、南蛮煮 etc。さらに肥料、エキス→スープのもとなど、様々な用途に使われます。

鯨肉を中積船へ

くじらのベーコン

クロー

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