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座頭鯨のお出迎え

おやじメモより

漂流する氷山 

 白夜 ザトウ鯨はビュービュー潮煙を上げるが吾々に挨拶しに来たのだらう これはとらない。

 

 明るい写真ですが、白夜ですから時間的には夜なのでしょう。

 「これはとらない」がいいですね。
 武士道と言うには大袈裟ですが、日本人は自然界に敬意を払っていたと思います。やたらめったら捕まえていた訳では無いと思いますよ。鯨から油だけ抜いて海に捨てるなんてこともしていません。

 長須くじらの胎児にも書いたように、クッジラは殺しましたが感謝を忘れず最大限に活かしていたと思います。

 余談ですが、この時代の日本の家庭では、一家揃って食卓を囲み、そこでおばぁちゃん達が云っていた言葉が有りますよね。

 「ご飯を食べる前にお百姓さんに感謝しなさい」と。

 目の前にいない人へ感謝して食事をする習慣って大事ですよね。

座頭鯨

 

 日本捕鯨教会のパンフレットで他の鯨と大きさを比較してみましょう。

ブリーチングするザトウクジラ

バブルネットフィーディングを行う

ザトウクジラの群れ

Songs And Sounds Of Humpback Whale

(ザトウクジラの歌)

←左の表を見ると上から7番目の大きさです。シロナガスクジラの小型版のように見えますね。
 wikipediaによると、ヒゲクジラ亜目ナガスクジラ科に属するヒゲクジラの一種で、個体数の減少から1966年に商業捕鯨が禁止されています。
 体長11 - 16m、体重30tほどだが、大きなものは20m、60tにもなる大型クジラ。

 特徴は全長の3分の1に達する長く大きな胸ビレと上下の顎にあるフジツボに覆われた瘤状の隆起があげられます。
 背面は黒 - 青黒で、腹部に白い班。胸びれの先端も白くなる。鯨髭は黒であるが、時折白い個体も存在する。

 泳ぐ速さは25km/h。身長が小さい時期は5分、身長が大きくなれば45分息を止めて泳ぐ事ができる。

 和名の由来はその姿(背ビレと背中の瘤等)が琵琶を担いだ座頭に似ているためと言われる。英語では背中の瘤からhumpback whale(せむしの鯨)と呼ばれる。学名のMegapteraは『大きな(=Mega)翼(=Ptera)』という意味で、これは巨大な胸ビレから命名されている。

 ザトウクジラは地域毎に集団を形成している。集団でまとまって移動しているが、集団間での交流がほとんどない。

 生息地域は北半球にも南半球にも存在している。夏はそれぞれ極の近くで主に捕食をし、冬は赤道迄は行かないが(北半球ならハワイや沖縄・小笠原あたりの)温かい海域迄移動し出産・繁殖・子育てをし、また春になるに連れ極の方に移動するという回遊生活を送っている。

 ザトウクジラはブリーチングとよばれる大きなジャンプをする。何故ブリーチングをするかは諸説あり、寄生虫を落とす為、子供をシャチから守る威嚇の為、コミュニケーションの手段、単に楽しんでいるなどである。

 

 餌を取る時に「バブルネットフィーディング」という行動をとる。

 数頭のザトウクジラが餌である魚の群れの周りを円を描くようにまわりながら泡を吐き出し、魚達は泡に取り囲まれて逃げることが出来ず中心に集まってしまう。ザトウクジラたちは小魚の群れの真下に集まり口を大きく開け猛烈な勢いで突進浮上し、獲物を一気に呑み込む。

 このバブルネットフィーディングでは、数頭のザトウクジラがタイミングを合わせて協調的に行動しなければ効果がないので、鳴音が号令の如く巧みに利用されるが、鳴音の特徴や構造などは求愛の歌とは全く異なり、非常にシンプルなものである。攻撃的な個体は、長い胸びれで獲物を叩き殺す事もあるという。

 

 ザトウクジラは歌を歌うクジラとしても知られている。他のクジラも求愛などの際に声を出すことはあるがザトウクジラの歌は他のクジラと全く異なる。歌は1曲数分から30分以上続くが、何曲も繰り返して歌う。最長で20時間程の繰り返しが観測されている。歌の構造はよく研究されており、「歌」はいくつかの「旋律」の組み合わせから成り、ひとつの旋律は「句」の繰り返しであり、ひとつの句はいくつか

の単位を並べたものからなる。

 このため、ザトウクジラの歌は、人類以外の動物による階層構造の利用の例として議論になっている。

 歌は地域毎にみると、同時期のものはクジラ毎の差異はわずかでしかないが、時とともにどんどんと変化してゆく。また、繁殖する地域によって歌い方にも特徴があり、他の地域のザトウクジラには歌が通じない。

 なお、この歌はボイジャー1号、2号に積み込まれた地球外知的生命体宛てのレコードにも録音されている。

 

 観光でこんな座頭鯨を見れたらいいですね。

 はて? 宇宙人はレコード針を持っているだろうか。

 

母船と大氷山

未知との遭遇

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