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二代目第二日新丸

二代目第二日新丸の初めと終わり

おやじメモ

 第二日新丸の頃 ドイツ産 応援時 神戸港
 このメンバー捕鯨の工場 機械マン 指折りの技術者である。この人達が居ればどんな船でもしゃきっとなる。(私もいるはずだが)

 ど真ん中がおやじだと思われます。
 第二日新丸はもちろん「二代目第二日新丸」の事です。
 大洋漁業が昭和32年(1957年)、元南アフリカ共和国のアブラハム・ラーセンを買収し、神戸でメンテ及び改造を加えた時の写真だと思われます。トン数が23326トンから27035トンへ変更されていました。
 



 

 1936年9月。英国の捕鯨母船テリエヴィーケン号 (Terje Viken) は、ドイツのブレーメンAGヴェーザー造船所によってに完成した。

 全長193.5m、28,000 重量トンは、この当時、世界最大の捕鯨母船であった。
 1941年3月7日。第二次世界大戦中に捕鯨母船テリエヴィーケン号は、大西洋でドイツのUボートより2発の魚雷に見舞われ、撃沈させられた。

 この捕鯨母船テリエヴィーケン号の姉妹船に、後に二代目第二日新丸となユニタス号があった。

ユニタス(Unitas)の船歴
 1937年 当時世界最大と称されていた英国の捕鯨母船テリエヴィーケン号の姉妹船として建造された。ユニリー

     バ・グループのメンバーが所有し、 ハンブルクのユニタスドイツ捕鯨社が運営した。
     最初のシーズン1937年から1938年は、鯨1715頭を捕獲し鯨油2万トン生産された。 1939年から1940年

     シーズンは、第二次世界大戦の勃発によってキャンセルされた。 1945年1月、難民の輸送に使用。
 1945年 エンペラー ビクトリー と改名。
 1950年 ダーバン連合捕鯨会社に売却、アブラハム ラーセンと改名。
 1957年 日本の大洋漁業に売却、第二日新丸と改名。23326トンから27035トンへ改装。
 1961年 10月30日にソロモン海域で火災が発生し、キャッチャーボートで日本の佐世保重工業に曳航され修復。
 1965年 捕鯨母船として最後の南氷洋捕鯨から帰国。
 1967年 魚の加工工場として使用され、1987年に台湾で廃船 。

 

久保田修氏

 2015/10/21「おやじのアルバム」のブログを読んで頂いた方から貴重なメールが届きました。なんと久保田さんは大洋漁業で、第二日新丸最後の係船当番として「二代目第二日新丸」の最後を看取ったという方でした。長浦沖にブイ係留されていた第二日新丸に1泊して、翌日引き渡しだったようです。

「誰もいなくなった缶詰工場跡地の一室のロッカーで作業服を着替え終えたとき『第二日新の最期を看取った』という万感の思いがよぎって涙したのを昨日のことのように思い出します。」と。また、ボイラーの火を落とすと、ずっしりと寒さを感じたそうです。神奈川新聞によると引き渡しが1986年12月18日ですが、冬の寒さだけではなかったかもしれませんね。

 このページに始めと終わりを書けるとは思ってもいませんでしたし、深い縁と感動を覚えました。久保田さん、大変ありがとうございます。

 

世界一の大きさを誇った捕鯨母船

捕鯨母船 第二日新丸 神奈川新聞

1986年(昭和61年)12月19日  金曜日

 当時の様子を神奈川新聞が紹介していました。

この写真の第二日新丸の中に、前日から乗り込んでいたのが久保田修氏であった、ということですね。最後の乗組員でした。

 

 この切り抜きは丸山シチュウジのノートに貼り付けてあったものです。クリックすると別窓で開き、さらにクリックすると、拡大することができます。少し読みやすくなります。

捕鯨時代最大の母船は

 1950年。その後の捕鯨母船は全長200mを超えるようになり、アルゼンチンの捕鯨母船フアン・ペロン」の203mを皮切りに、1955年にはオランダの「ウイリアムバーレンツ(II)」が206m、1960(192​​6)年にはソ連の「ユーリー・ドルゴルーキー」が207m、 1959年にはロシアの「ソヴィエツカヤ ウクライナ」が217.5m、1961年ウクライナの姉妹船と思われる「ソヴィエツカヤ ロシア」も217.5m、そして1971年のロシアの「ボストーク」が224.5mでした。ただし、スリップウェイはあるものの、捕鯨専用母船ではないようです。海に浮く巨大魚工場という存在ですね。

 もしかすると、神戸港でマークスの貨物船を撮った時、錦城丸からではなく、この二代目第二日新丸だったのかもしれませんね。

 そうなると、神戸ドックでの記念写真も、二代目日新丸改装時なのかもしれません。

マークスの貨物船

神戸ドック

昭和33年の自動車

一戸君

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